アライメントの基礎を学んで不安解消!!
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アライメント専門店が教える!アライメントの基礎

自動車の車輪や車軸には、走行性能を向上させる為、様々な小さな角度がつけられています。
このページではその角度を紹介しています。アライメント調整をする前に一度読んでみてください。

アライメント基礎 その1 キャンバ
ネガティブ・キャンバ(マイナス・キャンバ) ポジティブ・キャンバ(プラス・キャンバ)
その1 プラス・マイナスキャンバ
タイヤをクルマの前面から見ると、地面に対して垂直ではなくほんの僅かながら外側(又は内側)に傾いている。
この傾斜したタイヤの中心面と垂直線のなす角度をキャンバ角(camber angle)という。
表示の単位は度分であらわす。このキャンバが、垂直線に対して車両外側へ傾いているのをポジティブキャンバ( プラス・キャンバ)といい、数値で表す場合は何もつけない。その逆に内側へ傾いているのをネガティブキャンバ (マイナス・キャンバ)といい、数値の前に−をつけて表示する。
キャンバの役目

 ● コーナーリング性能向上(対地キャンバ)
 ● ハンドル操作力の低減(スクラブ半径)
 ● 荷重変化への対応

キャンバによる影響

 ● 過度のキャンバによるタイヤの片減り
 ● 過度のキャンバによるハンドルふらつき
 ● 左右差によるハンドル流れ
 ● 前後差によるステアリング(ステア)特性の変化

アライメント基礎 その2 キャスタ
キングピン軸
キャスタ角
キャスタトレール
クルマの前輪には進行方向を変えるためのステアリング 機構が付いている。
このタイヤがある軸を中心として向きを変える事となる、 この軸をキングピンという。(現在の乗用車はボールジョ イントで形成されている) このキングピンはクルマの進 行方向に対して後へと傾いている。このキングピンの前後 方向への傾斜角をキャスタ角(caster angle)と呼ぶ。 表示の単位は度分を使う。
キングピン軸延長線の路面交点とタイヤ中心に対する垂線 の路面の交点との距離(前後関係)をキャスタ・トレール という。

キャスタの役目
 ● 旋回後、直進状態への復元力の向上
 ● 旋回性能の向上(旋回時の対地キャンバ角変化)
キャスタトレールの役目
 ● 直進安定性の向上(風見鶏や風向計の原理)
キャスタによる影響
 ● ハンドルのふらつき
 ● 左右差によるハンドルを切ったときの戻りの違い
 ● 左右差によるハンドル流れ、ハンドル取られ
アライメント基礎 その3 キングピン角(KPI又はSAI)
キングピン角(KPI角又はSAI角)
車両前方からキングピン軸(タイヤを左右に動かすための軸) を見ると上部が車両内側に傾けて取り付けているこの傾きをキ ングピン傾斜角(kig-pin angle又はking-pin inclination= キングピン・インクリネーション)と呼ぶ。表示単位は度分で 表す。キングピン軸延長線の路面交点とタイヤの中心線の路面 交点との距離をキングピン・オフセットという。
※KPI角と呼ばれている角度は、最近ではSAI角と呼ばれ ることが多くなってきました。(KPI角=SAI角)
※キングピン角とキャンバ角の合計を包括角度(インクルデット・アングル)と呼ばれています。
キングピン角(KPI角又はSAI角)の役目
 ● 旋回後、直進状態への復元力の向上
包括角度の役目
 ● スクラブ半径の調整
 ● ハンドル操作力の軽減
 ● タイヤからのキックバック(衝撃)の軽減
 ● トルクステア(FF車)の軽減
キングピン・オフセット(スクラブ半径)
アライメント基礎 その4 トゥ
トゥイン トゥアウト
タイヤを上から見ると車両前方が後方に比べて短くなっています。
これをトゥイン(Toe-in)という。表示単位は国産車ではmmで表し、外車では度分で表す。
車両前方が後方に比べて長くなっているものをトゥアウト(Toe-out)という。
一般的なクルマは、トゥゼロかトゥインになっています。

トゥの役目
 ● 直進安定性の確保
 ● タイヤ横すべり量の低減(磨耗、燃費)
 ● ステアリング(ステア)特性の確保
トゥによる影響
 ● タイヤの片減り
 ● ハンドルのふらつき
 ● ハンドルの位置ずれ
 ● ハンドルの振動
 ● 前後差によるステアリング(ステア)特性の変化
アライメント基礎 その5 スラスト
スラスト角
車の進路を決定する角度で、リヤトゥの左右の割り振りで決定されます。
調整機能の備わっていない車では、ほとんどの場合調整できません。
ワゴン車では、少し多めに発生していることがよく有りますが、乗車人員を考えての事と思われます。
スラストによる影響
 ● ハンドルのセンターのズレ
 ● ハンドル流れ
 ● フロントタイヤの偏磨耗
スラスト角の発生原因
 ● 事故などによるサスペンション部品の歪みやフレーム部分の歪み が考えられます。
 ● ホイールアライメント調整不良
アライメント基礎 その6 セットバック
左右のタイヤの中心点を結ぶ線と基準線との平行度をセットバックといいます。
左側のタイヤを中心に右側が後ろ(図では下)に下がっていると +(プラスセットバック)その逆の状態を -(マイナスセットバック)で表示します。

 ※テスターメーカーの違いで逆の表示の場合があります。
セットバックによる影響
 ● 前輪にセットバックが大きく出ている車は一般的にセットバックしている方へハンドルは流れやすくなります。
(※キャンバ角や、キャスタ角の左右差ほどの影響はありません。)
セットバックの発生原因
 ● 事故などによるサスペンション部品の歪みやフレーム部分の歪み が考えられます。
 ● ホイールアライメント調整不良
アライメント基礎 その7 包括角度
キングピン角(KPI角又はSAI角)とキャンバ角をプラスした角度を言います。
包括角度による影響
 ● 包括角度に大きな左右差が有ると、ハンドル流れや、タイヤの偏摩耗が発生します。
ストラット式サスペンションでは調整できる車も有ります。
 例 レガシーetc・・・
  ストラット組み付けボルトのキャンバ角調整機能
  が利用できます。
 例 カローラetc・・・
  ストラット組み付けボルトをキャンバ角調整用ボ
  ルトと交換することで可能となります。

※調整式ピロアッパーマウントを付けているお車は、
 キャンバ角とSAI角が同時に動きますので調整を
 する時には包括角度を含めた両方のバランス調整が
 必要となります。
アライメント基礎 その8 T.O.O.T
右タイヤを右に20度切った時の左タイヤの角度と タイヤを左に20度切った時の右タイヤの角度に大 きな差が無いかを確認します。

(データー上に記載されていないでテスターもあります。)
T.O.O.T(ハンドル追従性) による影響
 ● ハンドル追従性が違うとフロントタイヤの偏磨耗が発生しやすくなります。
 ● 右回り左回りでのコーナーリング特性に差が出ます。
※表示数値はイメージを表わしています。
T.O.O.T(ハンドル追従性)の大きな左右差の原因
 ● AとBに大きな左右差が発生している時は、ナックルアーム部の歪みなどが考えられます。
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